そうやって暮らしてゆこう

アーストレーニング・陸上競技(マスターズ陸上)・ロードバイク・エストレヤ・旅・柴犬

富士山トレイルジョグ 〜御殿場口より山頂〜

2013年8月16日 早朝、空を見てふと思った。

「そうだ、富士山のぼろう。。。」

 

トレラン用バックに500mlのペットボトルを4本、エイドキット、携帯食、行動食、地図、防寒着、携帯、お金をつめこんだ。帰りの着替え、タオル、体を洗う水タンク10Lも準備し、くるまに載せ御殿場口へ向かった。

一昨日、30kほど箱根外輪山をトレイルランしてきたばかりなので、膝まわりに少し筋肉痛があったが、筋肉痛は軽い運動をした方が早く治るという経験から、富士登山に対してはそれほど気にすることはないと判断した。

長泉町からくるまで小一時間も走れば、御殿場口の駐車場に着く。いくつかある富士山の登り口で、登山シーズン中に登山口に駐車場があり、なおかつ無料なのはここだけ。そのかわり、標高1400m地点という最も低いところからのスタートとなる。また、山小屋も極端に少なく、じゃりの道もとても走りにくい。まさに修行するならここ!!というコース。マイペース派にはちょうどいいと思う。

10時過ぎにスタート、前半はまだからだが順応していないので、とにかくゆっくり走る。歩幅を小さくし、ほとんど歩くのと変わらない程度のペースで走る。たまに空を見上げれば、なかなかの快晴で気持ち良い。富士山でこれだけ晴れるのは夏シーズンでは珍しいかも。まずは大石茶屋で体操してからだをゆっくりほぐした。

富士山が混んでいるというニュースをよくやっているが、あれは7月下旬〜8月上旬のハイシーズン中で、しかもご来光見たさの特定時間のみである。あとは、空いているとは言えないが、渋滞して足踏み状態ということはまずない。しかも御殿場口は初心者はあまりおすすめできないこともあり、かなり空いている。

二子山あたりで身体がだんだん慣れてきたので、少しずつペースを上げることにした。当然だけど他の登山客に迷惑がかからないようにする。後ろからぬくときは声をかけ歩いて抜き去る。そしてまた走る。しばらく走って、また別の登山客がいれば声をかけ歩いて抜き去る。きれいに丁寧に走ることをこころがける。無茶なコースとりはしない。トレイルランナーとして自覚をもつというより、せまい登山道をみんなで共有していることを忘れない。だれのものでもないのだから。とにかくランとウォークを繰り返して、前に上にすすんだ。

休憩なしで標高3100m地点「わらじ館」に到着。休憩。水を飲み補給し、横になって空を眺めた。あっというまに睡魔がおとずれた。15分ほど寝て再び走りだす。酸素は薄くなり、肺に入ってくる空気の量が格段に少なくなったのがわかる。頭痛は無く予兆も特に無い。

前半と比べて足場はじゃりから岩になった。すべらなくなり軽快に走れるようになった。勾配はこのあたりからきつくなるが、走りやすくなった分と頂上が見れる分、元気は出てくる。他の登山客に声をかけられながら、ひょいひょい岩を駆け上っていった。

途中、自衛隊の訓練だろうか20人程度の集団が下山してきた。けが人を模した人を担架6人で確保していた。隊員同士声をかけあい楽しそうに降っていった。

頂上が見え、ラストは階段ダッシュのように駆け上がった。タイムは2時間40分。ニコニコペースで走ってきた割に速かった。だからといって一生懸命走る気にはならない。速く走ればそれだけ疲れるから。とにかく安全第一で、自分のペースを守ることが楽しい登山だと思っている。

山頂の郵便局で手紙を出した。今日がたんじょう日の友人宛に。住所がわからなかったので電話で聞いてしまったけど。。。

その後、剣が峰に向かう。最後の難関100m程度の急勾配でおじいさんが進まなくなっていた。声をかけ背中の荷物をもってサポートした。一歩一歩ゆっくりとのぼった。大阪から来たというおじいさんは、最後に救いの神があらわれたわ〜とおっしゃっていたが、ホントはひとりで登りきりたかったのかなとも思った。余計なことだったのかも。。。

剣が峰で補給。腰を下ろし休んでいるとドイツから来たという美人なおねぇさん二人組に声をかけられた。「頭につけているカメラはなんだ?」というので、「GoProというカメラだ」と答えたら「ずっと撮影してきたの?」と。「そうだ」と答えると「すごーい」とテンション上がっていた。よくわからんがスゴイのか? 「それよか、そんなTシャツ一枚だと日焼けで痛いでしょ。下山するときは転ばないよう気をつけて」と言うと「ありがとう、やさしいね」と。やさしい気持ち、というより反射的に出た言葉だった。
20分ほど休憩をとり、景色も楽しんだので帰還をはじめた。帰りはとにかく「落石」をおこさないことに徹する。速く降りることは簡単だが、他の登山客に迷惑がかからないよう、細心の注意を払って下山。とはいえ、登山客がいないところではびゅんびゅんとばして下山。頭をからっぽにして、ただ身体が反応することにだけ委ねた。途中、登りで会った自衛隊の方々に再び会う。「しつれいします」という声かけしながら横をぬけていくと、「がんばれー!!」と応援の声が後ろから聞こえた。さわやかな方々だと思った。

30分ほどで砂走りまで降りると、一歩あたり3〜4mくらいの歩幅になりスピードが上がる。シューズカバーが無いので少しずつ細いレキが靴の中に入ってくる。途中で2回ほどシューズをぬぎ、靴下もぬいでそれらを取り除いた。指の間に入ってこすれるのでなかなか痛い思いをした。

砂走りからはあっと言う間。30分もしないうちに五合目のスタート地点に到着した。山頂からは約1時間。のぼりにあれだけかかったのに。なんだかもったいないなと思った。

駐車場で無料の水をもらい手足顔を洗った。砂まみれの身体がすっきりした。足を洗っているところで、愛知から来たというネパール人の方とお話をした。日本語がとても上手だった。日本に来て1年というから、外国の人の勉強熱心さにはいつも頭が下がる。富士山をはじめて登ったらしいけど、すごく楽しかった(刺激的)と言っていた。

今回の登山はトレーニングでもなんでもなかったので、全体的にのんびりした行程だった。いろいろな人に出会い楽しい時間を過ごせた。富士登山の魅力は、海外の登山客とお話できるところにもあるのかなと思った。

次回は9月上旬に吉田口の鳥居からスタートしてみようと思う。