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ひさしぶりの「こどもかけっこ教室」開催

3月23日(日) 裾野運動公園にて

 

ぼくの主催するかけっこ教室は「あそびの中で、いろいろなからだの使い方を、ひとりひとりに感じてもらう」というがコンセプト。

 

なので、あらかじめ練習方法は決めないし、全員に同じフォームを指導することもない。陸上競技というよりかけっこ遊び。もちろん根性必要ない(自分が無いので、厳密に言えば多少必要でしょうけど)

 

そのかわり、ひとりひとりの個性を発掘し褒めて褒めて褒め倒す。

具体的には、全ての子どもと一緒に走り、五感をフル活用して子供の息遣いやリズム、柔軟性、骨格、筋肉のつきかた、意識などをできるだけスキャン。その作業をするには自分自身がフラットかつ五感を研ぎ澄まさなければならない。こどもに寄り添って走れば「この子はこんなすごい才能をもっているんだ」「この子のリズムはとてもしなやかだ」「この子の右手の推進力はすごい」「この子の骨盤の前傾具合は大腰筋を動かすには最適だ」など感じることができる。それは客観的なフォームを見ただけでは分からないホンモノの動きを動きとしてとらえること。関節の加速度など速度微分要素は写真には写らない。まぁここも必要であれば利用するが極力避けたいところ。

 

次に、それら感じたことをできるだけ客観的にわかりやすい説明に置き換える作業。こどもには簡単なたとえを入れて、感覚的に理解してもらえたらいいなと。高校以上は動画を取り入れることもありかと。

 

また、説明はあくまでも主観なので本当に客観的に正しいのかというすり合わせが課題。それこそ常にフィードバックを入れて、客観的な視点をもつクセが自分の性格。とはいえ、どんなに客観性を重視したとしても、それを理解するのは主観なんだけどね。

 

それはともかく、その結果、誰でも素晴らしい長所が確実にあることに気づくし、それを是非自信としてとらえてほしいと思う。同時に短所も見えてくるが、短所かどうかもとらえ方次第。スポーツ特有の常識から逸脱したい。しかしながら地球上に住む限り物理法則からは逃れられない。だから物理学を学ぶことはとても役に立っている。

 

子供たちひとりひとりの個性を褒めることで、結果に対するご褒美型ではなく、走ることそのものが楽しいと思える主体性をもった人間に育ってくれたらなぁと思っている。このような指導が、脳科学的に前頭葉が刺激され人間らしさ・やる気・自主性を促すことは周知の事実だし。

 

また、仲間をよく見てお互いの長所・短所を学び合うこと、応援しあうということも大切にしている。もちろん、あいさつや競技場でのルール・マナーは徹底、いわずもがなだけどね。

 

帰りのミーティング、子供たちに聞いた。「今日、めっちゃヤバイの発見したひとーー??」「はーい!!」全員勢い良く手を上げてくれた。今日も「どうして?」「なぜ?」だらけの好奇心いっぱいの子供たちと、「答えの無い答え」一緒に考え、そして体験・発見することができたかな。

 

人の数だけ正解がある。

押し付けや思い込みに気をつけて、こどもたちの成長をのんびり後押ししていこうと思います。まぁ、のんびりしてるとあっという間に追い越されますけどね。

 

次が楽しみです。