そうやって暮らしてゆこう

アーストレーニング・陸上競技(マスターズ陸上)・ロードバイク・エストレヤ・旅・柴犬

HELSINKIの旅 その3

競技2日目。
残り7種目。前日の疲労は思ったより無いようだ。これも80%出力のおかげか。。。
全力出してケガをすれば、他のパフォーマンスが著しく落ちるので、このまま怪我なく最後まで走り抜こうと思った。
混成種目ってのは最後まで走り抜くことが最も評価されることだ。
誰でもチャレンジはできても、最後まで走りぬいて笑っていられるのは難しいからだ。

f:id:butadorobo:20160410102122j:plain

・60mH 1台目までのアプローチがきまらないが、リズムを取り戻してなんとかゴール。最後はバウンディングになってしまった。走力が足りないのは否めない。

棒高跳 練習ではポールを曲げて突っ込めたが、バーが高くなるに連れてジャンプの角度が上向きになってしまうという悪い癖が出て、最後は助走まであわなくなって撃沈。基礎から練習しましょう。

・200m 得意種目であるが練習をしていなければ、ラスト50mの失速は著しい種目。ロスを最小限に抑える技術で150mまではそこそこのスピードだったが、ラスト50mは減速が大きかった。減速動作はより減速を生む負のスパイラル。とりあえず、リラックスしてにこにこ走った。ケガってのは力んだときに発生しやすい。こういうときはニコニコすればいいと思っている。

・重量投(15kg) こんな重いものどうやって投げるんだ? しかし、外国人は強い。基本的なパワーが全然違うことを実感。あんなめちゃくちゃな投げ方で飛ぶんだから、技術も大切だけど圧倒的なパワーの前では為す術なし。とりあえず、自分のカラダでできうるかぎりがんばった。

・1500m 本来の10種ならこれでラスト。気合が入らないのが功を奏して、たんたんと走った割にまぁまぁのタイム。何事も力まないことが大切ですなぁ、と。

三段跳 ケガが無い状態でもここまでくれば誰でも疲労やら腰痛やらできつい。そんな疲労困憊満身創痍なところへこの仕打。三段跳の身体へのダメージは計り知れない。恐ろしいので、そーっと跳んだ。

・5000m 200mトラックを25周。気が遠くなるけど、ひとひとつ周回を重ねることに集中した。というより、ただひたすらぼーっと走った。もう少しがんばれたかもしれないけど、走りながら思っていたことは「これで開放される」ただ一点のみ。がまんがまんの走りだった。

そして14種目が終了した。
結果は3位だった。

f:id:butadorobo:20160414143822j:plain

5位くらいだったと思ったけど、三段跳、5000mで2名をぬいたらしい。最後まで気負いなくひとつひとつ積み重ねた結果だった。走高跳は0点だったけど、そこで試合を放棄すること無く、ひとつひとつできることを楽しめたことが最後の逆転に結びついたのだと思う。ケガも酷くならなかったことがそれを証明していると思う。無理をしていたら大きなケガに発展していただろうから。


また、20代の選手たちと対等(だと思うが)に競技ができたことは自信に繋がった。40歳でも(技術だけではなく)体力的に20代と競り合えたことは、トレーニングの方向性が間違いではないと確信に変わった。
とはいえ、不完全燃焼であったのは否めない。表彰台に上がっている時、もうすでに気持ちは次の大会に向けられていた自分がそこにいた。
2017年夏、ロンドン。20種の世界大会へ。。。

 

2日間で仲良くなった選手たちと記念撮影をして、お互い連絡先を交換し、会場を後にした。


ヘルシンキの街へ向かう地下鉄の中で、じわじわ感じるものがあることに気がついた。
何か目標を持ちそれに向かって生きることは素晴らしい。
だけど、そこに縛られるのは苦しい。自由を失ってしまう。
苦しいことを超えた先にあるものを手に入れようとしていたわけじゃないけど、いつのまにか自分の生き方はそうやって壁を超えることを積み重ねて生きてきた。
壁の向こうの景色は、ぼくだけが見える世界。
その世界はとてつもなく広く自由だった。
銅メダルの入ったバックを眺めながら「これからもそんな自由な世界を行きてゆくんだろうな」と思っていた。

f:id:butadorobo:20160410224755j:plain