FLOW

陸上競技・ロードバイク・トレイルランニング・エストレヤ・旅・FLOW・物理学者(量子力学・量子生命科学)

早歩きと速歩き

漢字の違いは意味の違い。

移動時間を短縮したいときに、早く歩くことを「早歩き」

歩くスピードを上昇させる身体の使い方を探す歩きを「速歩き」

と、自分の中で勝手に定義している。

朝、時間がないとき駅まで早く行きたい、なのでこれは「早歩き」

では「速歩き」はいつ・どのような時にするものなのか?

 

とりあえず、せっかく毎日歩いているんだから、歩きに対して何かアプローチを変えてみようと思ったのがきっかけ。

で、アプローチ・テーマとして真っ先に考えられるファクターといえば「姿勢」。

ただし、姿勢に注意して歩くというのは、当たり前過ぎてつまらない。

(とはいえ、その当たり前のことができないのだけど。。。)

 

ぼんやりしながら思い出したのが、ウォーキングトレーニングとスプリントの相関関係について。

とあるウォーキング・トレーニング(いわゆる競歩的歩き方をもっと強調した歩き方など)でスプリント力が向上することは、20年くらい前に流行った。

ワールドウイングの小山先生による初動負荷ウォークをはじめ、東大の小林先生も大腰筋ウォークといって認知型トレーニングマシンを開発していた。

当時の高校生は勉強熱心な顧問に歩き方を教えられ、トレーニングしていた記憶がある。ただ、ちゃんと教えられる先生が少なく、だいたいはすっとこどっこいな歩き方をしていたのは、今になっては笑い話。

 

もっとも今でも歩くことが基本であるという認識は変わらない。ただ、やっぱりスプリントを速くするには、スプリントトレーニングがもっとも効果的であるのは共通認識ではある。

 

そういうわけで、自分も歩き方をあれこれ試しているうちに、特殊なウォーキングでスプリントが向上する感覚をみつけた。20年前では全く思いつかなかったし、その動きにたどり着けることはできなかったたろうし、誰かすごい人に教えられてもちんぷんかんぷんだっただろう。
今だからできるようになっのだと思うし、「できる」というかそういう身体的・認知的タイミングだったのだと思う。

もちろんデータが不足しているので相関関係なんて全くとれないのだけど、自分の中ではこれはつかえる!!という実感がある。

 

今年の冬もスプリント練習をするつもりはないけど、このつかんだ感覚を育てながら速歩きを続けてみようと思う。で、最後にぽーいと捨ててしまえば完璧だ。