FLOW

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良いオイルの摂取がもたらす4つの大きな自分的効果

 僕は子供のころから運動大好きだったため、簡単な栄養学の本に書かれている「低脂肪高たんぱく」食事を30年続けてきた。高校からはさらに徹底し、エネルギー換算で(タンパク質4:糖質3:脂質1)の割合で摂取するよう心がけてきた。大学生から社会人になってもそれは続け、結果的に40歳で体脂肪率は5~9%を維持し、陸上競技やトレイルランなど運動も楽しむことができている。ただ、慢性疼痛(ハムストリングス・大殿筋など)・乾燥肌・疲れやすい・免疫力の低下など、身体の至る所にガタが来ているのも事実だ。

 これらの原因はさまざまな理由があると思う。身体という複雑系では要因は複雑にからみあい特定の原因を探ることは無意味だ。かといって何も対策をしないというわけにもいかず、身体のケアに時間とコストをかける率が高くならざる終えないというのが実際のところになっていた。

 ところがふと思いあたたったことがある。それはオイル。つまり脂肪。機械はオイルが切れたら一発でアウト。それは動物だって同じじゃないかな。身体の炎症はオイルによって抑えられるという論文もちらほら見られるようになってきたし。ただしポイントは「良いオイル」。「良い」って定性的な書き方だけど、実は定量的にある程度定義されている。例えば、DHAEPAなんかが有名だけど、他にもたくさんある。逆に「悪いオイル」は炎症を促進させる。「悪いオイル」で代表なのはトランス脂肪酸なんかが有名。「良いオイル」を摂取するという、そんな簡単なことに気が付かず、ひたすら低脂肪を貫き通してきた30年。ここで思い切って積極的に良いオイルを摂取してみることにした。

 さて、身体に良いと呼ばれるオイルの中でも、自分にとって優先順位を決めなくてはならない。サプリは嫌いなので、基本食物から摂取する。サプリが嫌いなのは、いろいろな効能と種類がありすぎてキリが無いから。サプリにお金かけるくらいなら、日常の食事に気を使う方がよっぽど楽しいから。

 とりあえず、ココナッツオイルやオリーブオイルなど中鎖脂肪酸という脂肪分子が比較的短く体内でエネルギーになりやすいから、これらを積極的に料理に使うことにした。

 また、草を食べて育った牛さんのミルクから作られたグラスフェッドバターと呼ばれるバターは栄養価が高く、身体に良いという話は昔から言われている。本来、牛は人間が消化できない草(セルロース)を食べ、7つある胃の中の細菌に消化させ、必要なアミノ酸や糖を得ることができるとんでもない能力を秘めた生き物。しかし、最近は最初から消化吸収ができる穀物を与えられ育った牛が多いめ、これらの能力が低下し本来の肉・乳製品の品質・栄養価とは程遠いものになっているらしい。同じ牛とはいえ食べるものの違いで、まったくの別物になるというわけ。それはどんな動物も同じだと思う。もちろん、グラスフェッドの肉も栄養価が高い。かつて牛肉の飽和脂肪酸は心臓病のリスクがあると言われてきたけど、これはなかなか微妙な誤り。昔の科学者の論文が発端だけど、実は誤りだったと当時の科学者が訂正しているが、なかなかちゃんと訂正されずに今に至っている。また、グラスフェッドの牛肉の飽和脂肪酸は、むしろ心臓病のリスクを減らしてくれるという論文が見られている。

 さらに、体内でヒスタミンなど炎症反応を起こさない木の実(マカダミアナッツ・アーモンドなど)も良い。最近、コンビニでよく見かける。買いやすくなったがコスパが悪い。アマゾンで大量買をすることにして、おやつ代わりにしている。

 他にもオイルの種類はたくさんあるけど、自分的ポイントはエネルギーになりやすく、抗炎症作用があり、なるべく自然本来のもの(飼育・栽培)、加工は最小限、カビなどに汚染されていないなど、そのあたりがポイントかと。

 

 そんなわけで、自分的良いオイル

 ・グラスフェッドバター@ニュージーランド

 ・JAS認定エキストラバージンココナッツオイル

 ・エキストラバージンオリーブオイル

 ・マカダミアナッツ・アーモンド

 

 摂取の仕方は以下

  朝:バターコーヒー (グラスフェッドバター5g+ココナッツオイル5g) 1杯

  昼: マカダミアナッツ・アーモンド 10粒

  夜: サラダにオリーブオイルたっぷり、炒め物にココナッツオイルなど

 

 3か月続けた結果、以下の効果が実感できました(あくまで自己評価)

 ①慢性疲労の低下 ②肌のかさつき低減 ③慢性疼痛の消滅 ④体脂肪率の低下

 

 実際トレーニングの強度を上げても筋肉の炎症が起きにくくなった。若い頃、痛めた左のハムストリングスの慢性疼痛も、ほとんど治ってしまった。というか痛く無い。ダッシュしても翌日なんともない。関節の動きもスムースになって、コキコキしたクリック音も消えた。腱の柔軟性が増した感じもある。同年代のアスリートに聞けば皆アキレス腱が痛いという。僕はもともと痛みはないが、なんとなく硬くなってきた感じはあった。それが、なかなか気持ち良いくらいに柔軟性を取り戻した。まぁ、アキレス健の痛みについては、走り方の問題が大きいけど(足首を強く進展させてしまうなど)、食事の見直しも大切だと思ったりもするそ。ついでに予定通りというか、体脂肪率が低下したことがおもしろいと思った。

 というわけで、自分的良いオイルをガンガン摂取したことで、身体はおどろくほど元気になってアスリートパフォーマンスが上がり、毎日の身体活動がますます楽しくなった。料理もオイルをたっぷり使えるのでおいしくいただける。サラダにかけたオリープオイルなんか最後残ったら飲んじゃうくらい。それでもどんどん痩せるし、こんなことなら最初からちゃんとオイルの摂取をすれば良かったなぁ。ちなみに血中中性脂肪やCPRなど血液検査の結果は、まったくの問題無しだった。

 とりあえず1年やってみて、他に変化が無いか、健康に問題が無いか、引き続き自分実験を継続してみようと思う。