FLOW

陸上競技・ロードバイク・トレイルランニング・エストレヤ・旅・FLOW・物理学者(量子力学・量子生命科学)

全日本マスターズ陸上にエントリーしてみた

今年で39歳になった。マスターズのカテゴリーでいえばM35ラストの歳。35歳と同じスタートラインにつける最後の歳。

陸上競技やってて良かったと思うのは、どんな選手でもスタートラインでは一緒というところ。ハンデなんかない。身長が高い方が有利な種目でも、スタートラインにつけばみな同じ。権利は平等、結果はそれぞれ。好きだなぁ、こういうの。

種目は100m、400mの2種目。

本来は十種競技や二十種競技に出場したいところだけど、今回の大会は単独種目しかない。無いので諦めて、土曜の午前・午後に行う種目から選んだ。とくに得意という種目ではないけど、エントリーしたからにはできる限りの準備をして望もうと思う。

目標は立てない主義。優勝目指すのは当りまえだから。目指す目標が高ければ、それだけ準備も考えるし、スケジュールから練習、コンディショニング、栄養管理などのマネジメントをしっかりする。簡単に実現できそうな目標だと、準備も適当でいいわけだ。それだけやれば、結果として優勝できなくてもいい。それなりにやった分だけ、悔しい思いはあるけど、悔しいってことは全力を出せた証拠。次に向かって走り出せる。

それに、競技である以上、みんなでてっぺんを目指すことに価値が生まれるわけだから。そんなわけで、やれるだけのことはやるつもりだ。参加賞でいいなら、記録や順位なんていらないし。

いつもは近所や近場の山をタイムや距離をとらずに適当に走っている自分も、たったひとつ陸上競技だけは常に一番を目指すことにしている。それがバランスというのかも。適当に走るのもよし、記録を目指すのもよし。

大会は10月。あと2ヶ月足らず。

あらせずやれることをシンプルにやっていこうと思う。

そこはかとなく ただ走る

会ったことが無い方から「FBを見たけどすごいですね!」とメッセージを受ける。トレイルランを始めたばかりで、いろいろ教えてほしいと。何がすごいか分かりません。

まぁ別にいいですけど、僕はトレイルランナーじゃありませんよ、ただ適当に走っているおっさんですよ、と伝える。イベントに出るつもりもないし、そういう騒がしいのは苦手ですと。

そんなそっけない態度だから、次からはコンタクトが無い。あたりまえか。

仲間がほしいために走るのもよかろう。仲間と楽しく走ってくれ。ぼくは走ることそのものが好きだから、速く走ることも記録を出すことも、あくまでも結果論にすぎない。苦しい練習の先のゴールを目指しているわけでもないし、ゴール後のビールのために走っているわけでもない。

ただ、なんとなく走っていると気持ち良いだけなんだ。

旅と同じ感覚かもしれない。ただぶらぶらと景色が流れ、次の町へ向かい続ける。途中で止まりうまいものを食べ、きれいな景色を眺め、歴史や風土に触れ、風を感じる。

走ることは小さい旅。

旅は一人旅に限るが、たまに人と行くのも楽しい。

走るのも基本ひとり。たまに仲間と行くのも楽しい。

それで充分です。

ピークハントと登山

同じ山に何度も登る。

登り口を変えてみたり、ソロであったり、いつもの友人であったり、新しい仲間であったり、走ることもゆっくり歩くことも、頂上を目指す時も途中で引き返すことも、とにかく山というフィールドに対して「これ」というポリシーも無く、毎回楽しませてもらっている。

自然の中にいると、自分という自我を消失してしまうことがある。そのとき、なんだか自然と一体になった感覚がぼんやりある。その感覚をリアルに呼び戻そうとすると、それらはふっと消えてしまう。思いだそうとすれば、さらに向う側へ行ってしまう。ちょっとあぶない人かな。。。

 

しばらく前、あるベテラン登山家に会う機会があって、ピークハントと登山は違うのだ、という話を聞いた。

一般的に、ピークハントたちはどれだけの数の山を登ったか、それらをいかに効率よく速く登ったかを自慢し、登山家はその過程を楽しむ、と。ピークハントたちはコレクターか何かであり、登山家はそんなピークハンターたちの登り方に対して疑問をもち、批判の対象としているとのこと。山の楽しみは他にもっとある、という主張だ。

自分は、ピークハントも登山家も自分の好きなスタイルで登っているのだから、お互いリスペクトしあえばいいんじゃねーの? お互いを認めれば、自由落下的にお互いの領域に関心を持ちだすんじゃないの? と、思ってしまうのだが。。。

君はどっちなの? と質問されたので「ぼくは倒立ハントです」と答えた。

ルールとマナーを守りながらいろんな楽しみ方でいいと思うのね。自分が思う山の素晴らしさを他人に説明するときは、押しつけにならないよう気をつけなくちゃなぁ。

富士山 水ヶ塚~宝永山 トレイル走

少し強度の高いトレーニングをしようと思い富士山へ。

目的は、身体操作の効率化トレーニングによる効果の進捗。

7:00 快晴。水ヶ塚駐車場をスタート。この時期はマイカー規制が無いためか、五合目は込んでいても、ここはかなり空いている。

梅雨の晴れ間の中、ゆっくりと走る。富士山は五合目までは深い森が続き、トレイルを充分楽しめる。緑道の木漏れ日が走りをサポートしてくれる感覚がある。そんな森を楽しみながら、御殿庭まで軽快に走った。

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御殿庭後半から勾配がきつくなり、森林限界を超えた途端、富士山は砂の山と化す。

このまま宝永山に向かっても良いのだけど、五合目へ迂回してみた。

朝の8時だというのに五合目の駐車場は満車状態。トレイルランニング姿の方もいたが、一般登山客が多く、親子連れやちょっとした観光客の姿もそれなりに多い。

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ここまで一気に走り抜けてきたので、10分ほど水分補給とストレッチしてからの再スタートを切った。

六合目まできっちり我慢の走り、宝永山火口底までは一気に駆け抜け、そこから蟻地獄にはまったありのごとく、ひたすら砂の急坂をすすむ。ここでは走るより大股歩行の方が速いし楽だが、腹を据えてひたすら走り続けようと思ったが、途中何度が歩いてしまった。

宝永山に着くと、スタート時は雲ひとつ無い快晴だったが、下から雲が少しずつ湧いてきている。それでも、駿河湾伊豆半島、沼津の町、富士の町が一望できた。

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20分ほど倒立したり、ストレッチしたり。

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帰りは一気にノンストップ。スピードの変化をつけずに淡々と安全第一で下り無事ゴール。身体のチェックをしながらストレッチと体操。疲労はすでに回復し、太ももやふくらはぎなど特定の筋肉が痛むことも無く、全身のコーディネートがうまくいった感じだった。

今年は、昨年より走行練習が1/3程度だが、タイムは短縮されているし、走った後の疲労感、特定の部位が痛むなどの症状が出ていない。若いころの柔軟で怪我のしにくい身体に戻ってきたのかもしれない。

疲労回復のために、御殿場の山崎精肉店で馬刺を買って帰宅した。

 

日本百名山 #1/100 天城山(万三郎岳1,406m)

2015.6.13 愛知の陸上アスリート4名 + 地元トレイルランナー2名 + 自由人1名 = 計7名

  8時、水生地下駐車場をスタート。旧天城トンネルまでの林道をウォーミングアップがてら歩く。

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 トンネル前で倒立チェック。

 トンネル右脇にある登山道へ。メンバーの体力がまちまちなので、先頭にほどよいペースをつくってもらい、自分は遅れる人が出てもサポートにまわれるように殿を務めた。10分弱で天城峠に着く。そこから勾配はゆるやかになり、少しずつ高度を上げていく。危険な個所はほとんどなく、走りやすいトレイルが続く。途中、ワサビ田があり、こんな山奥からどうやって出荷するのだろう考えてしまう。

 植生の変化を楽しみながら1時間30ほどで八丁池に到着。

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 とりあえず倒立。ひとり違うのがいる。。。

 短距離出身のアスリートはさすがに登りはきついようで、後半は無理をせず歩いた。八丁池は活断層のズレで生じたくぼみに雨水がたまった池。流出・流入する川は無いが、南から吹き付ける湿気を含んだ暖かい空気が年中天城山に当り雨雲ができているので、降水量が多く池の水量は安定しているらしい。

 ここから万三郎岳までは極上ふかふかトレイルが続く。ほとんどアップダウンもなく、みごとなブナやヒメシャラの森をゆく。ときおりシャクナゲのあわい朱色に出会う。万三郎岳手前の小岳まで5kmほどを一気に駆け抜けた。

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 なかよしさんたちです。

 小岳手前から勾配は一気に厳しくなるが、10分弱で登ることができる。そこからやや緩やかになり小岳へ到着した。見晴らしは特に良くないが、南東側が少しだけ開けているため、晴れていれば相模湾を眺めることができるかもしれない。

 小岳からほんの少し降りて、万三郎岳までは再びの登り。勾配は若干きついが前半をすぎればすぐに緩やかになる。山頂手前の分岐を右に折れ尾根伝いを数分。

 

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 万三郎岳にて。

 山頂は一片が5mほどの広さがあり、三角点や山頂の案内などがある。天城高原ゴルフ場側から登ってきたとみられるお客さんがたくさんいらっしゃった。個人から団体、女性も多く、人気の山であることが伺える。

 軽い補給後、同じ道を引き返す。往路で出会った方々と再び出会う。一言二言おしゃへりを楽しむ。山の楽しみのひとつ。

 八丁池からは水生地方面への下り路を進む。若干ガレが多いがトレイルとしては十分楽しめる。下り始めて30分もすれば空気が変わり、湿気を多く含んだ温かい空気となる。下りでも汗が吹き出てくる。そのまま気持ちよく走り、旧天城トンネルへの林道と合流。トレイルの余韻を愉しみながら駐車場までゆっくり戻った。(15:00到着)

 全員無事に下山、天城を満喫できたようで、企画して良かったと思った。この後、東府やでパンと高級ソフトクリームを食べ、温泉で疲れを癒して解散となった。

 愛知組はこのまま愛知へ帰るというからタフだなぁと思った。

 天城山は自宅から近いしとても素敵なトレイルなので、ちょくちょく遊びに来てみようと思った。

 

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 日本百名山一座目 天城山(万三郎岳)  倒立 

 

 ※ (距離26km、時間7時間)

 トレイルランニング初心者さんがいたので、行程の内半分近くは歩きでした。

 速い人たちは、あらかじめ決めていたポイントまで先行してもらいました。

 速い人であれば3時間もあれば往復できると思います。