FLOW

陸上競技・ロードバイク・トレイルランニング・エストレヤ・旅・FLOW・物理学者(量子力学・量子生命科学)

全力とリラックスのゆらぎ

「安定した走りですね」「軸がブレないフォームですね」などお褒めの言葉を頂くことが多いけれど、自分の感覚としては安定した軸のぶれないという感覚はほとんどありません。

むしろ安定したところを行ったり来たりしている感覚に近いです。安定したところに留まるのではなく、ブランコのように行ったりきたりしている感覚です。

一応、その振り幅は高速で運動するほど小さくなるけども、基本的にはピタッと全くブレないわけではありません。でも、客観的にビデオ分析すると高速走行中も低速走行中も上下動が少なく、左右のブレも一般ランナーより小さいようです。

自分の感覚と客観的事実は異なっている事例としては分かりやすい例だと思うけれど、じゃあその違いというのは何が作用しているのだろう?そんなことをふと考えることがあります。

人から「どうやったらブレないフォームで走れるようになりますか?」とか「どういう意識で走ればいいですか?」と質問されても、「いや、適当にふらふら走っているつもりなんだけど。。。」とは流石に言えないシーンがしばしばあります。一応、オトナとしてあまり適当なことは言えないし、かといって嘘は言えないし、なかなか難しいといつも思っています。

でも、ガチっとフォームを固めようとすると、あちこちにチカラが入りすぎて疲れるのは誰でも体験できることだと思うから、あえて「チカラを目一杯入れて全力で走った後なら、自然にリラックスしてスムースに走れるんじゃない?」とアドバイスさせてもらったりもします。

そうすると大抵の人は疑う(そりゃそうだ)のだけど、たまに「言われたとおりにやってみたら、なるほどそういうことか!と、なんとなく身体の方でわかった気がすます」という意見をおっしゃってくださる方もいて、あながちこんなアドバイスもありなんじゃないかと、思うこともしばしばです。

たぶんほとんどの人は本当に全力を出し切ることをしたことが無いから、リラックスもできないのだと思います。本当の全力というのがなんなのかは、人それぞれだと思ういますが。。。本当の全力を出せばリラックスもできると思います。

別の意味で、その振り幅が大きいほど魅力があると思います。走るだけじゃなくて、人生も振り幅なのかなと思ったりもします。振り幅が大きすぎると周りは振り回されることが往々にしてあるけど、そんなこと気にしている場合じゃないかもしれません。

人生は思っている以上に短いと思います。残り半分の人生は全力で全方位へ振り切りたいと思う41歳です。