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ようやく走り始めた2021年

まじめに競技をしているわけではないけど、かといって不真面目に競技をしているわけでもない僕にとって2020年は、なんとなく時間だけが過ぎてゆく1年だった。

トレイルランニングは一度もやらなかったし、陸上競技の大会にも参加しなかった。日課としていたトレーニングやランニングも周に1回程度となり、運動習慣はほぼ消えてしまっていた。

その結果、やはりというべきか、身体に不調があらわれた。具体的にいろいろあるけれども、つまり全てがもやもやしているのだ。もやもやしたカラダはもやもやした心になってしまう。

もやもやが募り限界を迎えてようやく走り始めた。それが2021年1月のこと。

最初の1週間はただきつかった。距離は5km程度、ペースは7分/kmほどなのに、一歩一歩が重い。足を前に出す意識がないと止まってしまう。そんなことはじめてだった。走るという行為は、身体が勝手にやってくれるもので、意識なんてしなくとも勝手にできるものだった。

それが、一歩一歩を意識しなくては、止まってしまうほどになるとは。

新しい発見として受け止めることにして、まぁそれも悪くないかという気持ちで、とにかく続けることに意識を集中させた。嫌になったらやめれば良いと考てもみたけど、たぶんそれをすると本当に走ることをやめてしまう。世の中、がんばらなくていいという風潮だし、自分もがんばることは嫌いだけど、正しい努力はするべきで未来への投資という考えは持っている。

なので、ここは自分への投資として、ちょっと努力してみることにした。

そうして3週間ほど自分にとっての努力を続けていくうちに、身体はそれに答えるように変化していった。気がつけば7km走れるようになり、一歩一歩の意識が消えた。自然と走れるようになり、景色を楽しむ余裕が生まれた。こんなところにこんな道があったのか、ここのお店おいしそう、こころ公園おもしろい遊具があるな、など走っている途中の発見が楽しくなってきた。

あぁ、やっぱり少し努力してよかったな、走るってやっぱり楽しいことだったんだ。1年間のぼやぼや期間があったからこそ、走る楽しさを再発見できてほんと良かったと思った。

今日も走ろう。