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怪我の功名ラン

■12月12日(水)

ジョグ7km

 

膝の具合を確認するため、のんびり走った。特に、二軸接地を意識して左右の股関節に垂直に荷重がかかるように修正した。

上半身が股関節上を水平移動の際も、遊離脚側へ先行して重心を移動させるように、膝の前方送りのタイミングを速めた。脚と腕の動きが対象になると、からだの中心でバタバタとひねるだけでベクトルを合成すると0に向かってしまう。脚と腕の動き、つまり骨盤と肩甲骨の位相を変化させることで、前方ベクトルを生み出すことが、エネルギーを仕事に変換するコツだ。

一見綺麗なフォームで走っている人は、よく観察するとエネルギーを仕事として使っていない場合がある。エネルギーを仕事に使えない動きの代表は、アイソメトリクス系筋発揮であるが、ベクトル(正確に言えばテンソル)が相殺される動きも同様である。

身体の中で生み出されたエネルギーをいかに外部に伝えてゆくかが、仕事の効率を高める結果となることは地球上で暮らす僕らに一般化された共通の事実である。見た目と実際の違いを正確に認識することを常に気をつけたい。

膝の不具合によって、そんなことを再確認できたことは怪我の功名であった。